「私だけ仕事できない」と悩むHSPへ|原因と対処法を体験談で解説

私だけ仕事できない…?と悩むHSPへ 原因と対処法 体験談で解説

「周りはテキパキ進めているのに、自分だけ仕事が遅い気がする」
「ミスや確認が多くて、要領が悪いとよく言われる」
「同期と比べられて『仕事ができない人』に見られている…?」

こういった気持ちを、職場で抱えていませんか。

HSP(繊細さん)は刺激を深く受け取る気質があるため、周りの反応や自分のミスに人一倍敏感になりやすいといわれています。

そのため「自分だけ仕事ができない」と感じて、落ち込んでしまう方も少なくありません。

私自身も、同期と同じ仕事をしているのに取りかかりが遅く、「どうしてすぐ動かないの」と言われて落ち込んだ経験があります。

ですが、少しずつ自分の特性とのつき合い方が分かってきて、いまは前よりずっとラクに働けるようになりました。

この記事で分かること

  • HSPが「仕事できない」と感じてしまう理由
  • 繊細さんが「できない」と感じやすい場面のあるある
  • 「仕事できない」が能力のせいとは限らない理由
  • 今日から試せる、ラクになるための工夫
目次

HSPが「仕事できない」と感じてしまう理由

仕事ができず落ち込むHSP女性の後ろで同僚が上司に褒められているイラスト

そもそもHSPさんは、なぜ職場で「自分は仕事ができない」と感じやすいのでしょうか。

ここには、繊細な気質ならではのいくつかの理由が関わっています。

まずは、自分を責めてしまう前になぜそう感じるのかを知っておきましょう。

HSPが「できない」と感じる3つの理由

  1. 完璧を求めて考えすぎてしまう
  2. 周りと比べて落ち込みやすい
  3. 刺激が多く脳が疲れやすい

完璧を求めて考えすぎてしまう

HSPさんは、物事を深く考える力が強いといわれています。

そのぶん「Aの場合はどうしよう」「Bになったら困る」と、行動する前にいろいろな可能性を想像してしまいがちです。

私も、動き出す前に考えすぎてしまい、初動が遅くなることがよくありました。

その結果「どうしてすぐ行動しないの」と言われて、さらに落ち込んでしまうこともありました。

慎重なだけなのに、遅いと思われるのは悲しいですよね…

ていねいに考えるのは決して悪いことではありませんが、職場では「スピードが足りない」と受け取られてしまうことがあるんですよね…。

周りと比べて落ち込みやすい

繊細さんは、まわりの様子をよく観察しています。

だからこそ、明るくてコミュニケーションが得意な人が可愛がられている姿を見ると、つい自分と比べてしまうことがあります。

私も「前に出るのが得意な人」と自分を比べて、「私は仕事ができないのかも」と感じていた時期がありました。

ですが、ここで知っておいてほしいことがあります。

「できない」と思っているのは、自分の思い込みのことも多い

周りの人は、あなたが気づいていないところを意外と見ていたりします。

「ていねいだよね」「安心して任せられる」と、自分にはない部分をうらやましく思われている場合もあるんです。

必要以上に自分を下に見て、落ち込まなくて大丈夫ですよ。

刺激が多く脳が疲れやすい

HSPさんは、音・光・人の感情など、たくさんの情報を一度に受け取りやすい気質があります。

職場は刺激の多い環境なので、それだけで脳が疲れてしまい、本来の力を出しにくくなることがあります。

「能力が低いから」ではなく、疲れやすい環境にいるからという側面も大きいんですよね。

HSPが仕事で「できない」と感じやすい場面【あるある】

書類の山を前に頭を抱え、仕事ができないと悩むHSP女性のイラスト

ここからは、繊細さんが「自分だけできない」と感じやすい具体的な場面を見ていきます。

当てはまっても落ち込まなくて大丈夫なので、まずは「あるある」として眺めてみてくださいね。

「できない」と感じやすい4つの場面

  1. ミスや確認に時間がかかる
  2. 仕事を覚えられず要領が悪い
  3. マルチタスクや同時進行が苦手
  4. 怒られると引きずってしまう

ミスや確認に時間がかかる

HSPさんは、ミスをしないように何度も確認する傾向があります。

そのため、同じ仕事でも見直しに時間がかかり、周りより遅く見えてしまうことがあります。

私も、取りかかる前にあれこれ考えてしまい、スピーディーにこなせず悩んでいました。

仕事が遅いと感じてつらいときの対処法は、こちらの記事でくわしくお話ししています。

仕事を覚えられず要領が悪い

口頭でばーっと説明されたとき、すぐに吸収できる人がいます。

一方でHSPさんは、丁寧にメモを取らないと不安だったり、「この場合はどうなる?」と考えながら聞くため、覚えるのに時間がかかることがあります。

私が特にしんどかったのも、この「要領が悪い」と感じる部分でした。

スタートからゴールまでにかかる時間が周りより長く、同期と比べられて「できない人」と見られるのがつらかったんです。

覚えるのが遅いと、自分はダメだと思ってしまいますよね…

マルチタスクや同時進行が苦手

複数のことを同時に進めるのは、繊細さんが苦手としやすい場面のひとつです。

一つひとつ深く処理するぶん、あれもこれもと並行すると、頭がいっぱいになってしまうんですよね。

これも気質によるもので、努力不足ではないことが多いんです。

怒られると引きずってしまう

注意されたあと、気持ちの切り替えがうまくできず、ずっと引きずってしまう。

家に帰ってからも、怒られた場面を思い出して落ち込み続ける。

こういった経験がある方も多いのではないでしょうか。

私も同じように引きずってしまい、それが次のミスにつながることもありました。

怒られたあとの気持ちの整え方は、こちらの記事でていねいにまとめています。

「仕事できない」は能力のせいとは限らない

パソコンの前で腕を組み、仕事ができない理由を考え込むHSP女性のイラスト

「自分だけできない」と感じると、つい「能力が低いからだ」と決めつけてしまいがちです。

ですが、それは気質や環境との相性の問題であることも多いんです。

ここでは、よく一緒に検索される「発達障害との違い」についても、少し触れておきますね。

HSPは病気や障害ではなく、生まれ持った「気質」を表す考え方だといわれています。

一方でADHDやASD(発達障害)は医学的な診断がつくもので、HSPとは別のものです。

ただ、特性が似て見える部分もあるため、自己判断で決めつけないことが大切です。

気になるなら、一人で抱え込まないでくださいね

もし日常生活に大きな支障を感じる状態が続く場合は、医療機関などの専門家に相談してみてください。

ここでお伝えしたいのは、できないのはあなたのせいだけではないということです。

自分を責めすぎず、まずは特性とのつき合い方を知っていきましょう。

HSPが仕事の「できない」をラクにする工夫

電球がひらめき、仕事の工夫に気づいて前向きになるHSP女性のイラスト

ここからは、私が実際に試して「少しラクになった」と感じた工夫を紹介します。

どれも特別なことではなく、今日から少しずつ取り入れられるものばかりです。

ラクになった4つの工夫

  1. タスクを小さく分けて1つずつ
  2. 見直しの時間を先にスケジュールへ入れる
  3. 口頭の指示は復唱とメモで取りこぼさない
  4. 「まず5分だけ」で初動を切る

タスクを小さく分けて1つずつ

やることが大きいままだと、HSPさんは「あれもこれも」と考えて動けなくなりがちです。

そこで、仕事をできるだけ小さく分けて、1つずつ片づけるようにしています。

一度にたくさん解決しようとせず、目の前の小さな一歩に集中するイメージです。

たとえば「資料づくり」をこう分ける

  • まず必要な情報や材料だけを集める
  • 全体の構成(見出し)をざっくり決める
  • 1つのまとまりずつ手をつける
  • 最後にまとめて見直す時間をとる

こんなふうにひとつの作業をいくつかの小さなステップに分けておくと、HSPさんでも「次はこれだけ」と迷わず進めやすくなりますよ。

見直しの時間を先にスケジュールへ入れる

確認に時間がかかるなら、最初からその時間を見込んで段取りしておくとラクになります。

「自分は見直しを大事にするタイプ」と前提にしてしまえば、遅れに焦りにくくなるんですよね。

ついつい詰め込んでしまいがちなHSPさんは、見直し時間を長めに確保するのがおすすめですよ。

口頭の指示は復唱とメモで取りこぼさない

説明を一度で覚えられなくても大丈夫です。

その場で「○○ということですね」と復唱し、メモに残すようにすると、あとで不安になりにくくなります。

苦手なところは、気合ではなく「仕組み」でカバーするのがおすすめです。

「まず5分だけ」で初動を切る

考えすぎて動けないときは、「とりあえず5分だけやってみる」と決めると、初動を切りやすくなります。

動き出してしまえば意外と進むので、考える前に小さく手をつけるのがコツです。

そして、ここでいちばん伝えたいことがあります。

苦手を直すより、得意を伸ばすほうがずっとラク

私は「要領が悪い」ことに悩んでいましたが、「遅いけれど正確」「時間はかかるが工夫している」と評価してもらえる場面もありました。

だから「ここは苦手でも、別で認められる部分を伸ばそう」と考えるようにしたんです。

苦手な自分を責めるより、得意で勝負したほうが続きますよ

それでもつらいときは働く環境を見直すのも一つ

自分に合う職場でいきいきと資料を説明するHSP女性のイラスト

工夫をしても、どうしても職場が合わずにつらい。

そんなときは、自分の特性に合った環境を探していくのも、前向きな選択のひとつです。

刺激が少なく、ていねいさを活かせる職場なら、同じHSPさんでも力を発揮しやすくなります。

HSPが組織のなかで感じる働きづらさについては、こちらの記事でもお話ししています。

いまの働き方を変えたいと感じているなら、HSPに理解のある転職エージェントに相談しながら、自分に合う職場を探していくのもおすすめです。

一人で抱え込まず、頼れるところは頼っていきましょう。

HSPの「仕事できない」に関するよくある質問(FAQ)

最後に、HSPさんが「仕事できない」と悩むときによく出てくる疑問にお答えします。

HSPは本当に仕事ができないのですか?

HSPだから仕事ができない、ということはありません。刺激に敏感で疲れやすい気質のため力を出しにくい場面はありますが、ていねいさや正確さなどHSPならではの強みもあります。

HSPで要領が悪いのは改善できますか?

仕事に慣れるなかで少しずつ改善していくことが多いです。タスクを小さく分けたり、メモで仕組み化したりすると、HSPの要領の悪さをカバーしやすくなります。

HSPと発達障害(ADHD・ASD)は何が違うのですか?

HSPは生まれ持った気質を表す考え方で、医学的な診断名ではありません。発達障害は診断がつくもので別物です。気になる場合は自己判断せず専門家に相談してみてください。

HSPが仕事できないと感じるのは甘えなのでしょうか?

甘えではありません。HSPは刺激を深く受け取る気質のため、人より疲れやすく力を出しにくい場面があるだけです。できない自分を責めるより、自分の特性に合った工夫や環境を見つけていくことが大切です。

新しい仕事に慣れるまで時間がかかり、自分はできないと感じます。HSPだからでしょうか?

HSPさんは慎重に深く受け取るぶん、慣れるまで時間がかかりやすい傾向があります。焦らず一つずつ覚えていけば、少しずつできることが増えていきますよ。

まとめ

やわらかい表情で自分の働き方を見つめ直すHSP女性のイラスト

「自分だけ仕事ができない」と感じるのは、とてもつらいことですよね。

ですが、その多くは能力ではなく、HSPの気質や環境との相性が関わっています。

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

この記事のポイント
  • 「できない」と感じるのは思い込みのことも多い
  • 苦手は「仕組み」でカバーし、得意を伸ばす
  • 一度に解決しようとせず、1つずつ着実に

私自身、要領の悪さに悩みながらも、地道に続けるうちに評価してもらえる場面が増えていきました。

あなたのペースで大丈夫なので、小さな一歩から始めてみてくださいね。

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この記事を書いた人

はじめまして、当ブログを運営している「みなも」です。

HSP気質を持つ会社員として、日々の生活や仕事のなかで感じる生きづらさと向き合いながら過ごしています。

このブログでは、HSPとして感じたこと、気づき、生き方のヒントなどを発信しています。

「今日より、明日がほんのり明るくなりますように」――そんな願いを込めて書いています。

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