HSPが働けない理由と対処法|休む段階と動く段階の見分け方

HSPが働けない理由と対処法 休む段階と動く段階の見分け方

※本記事にはプロモーションが含まれます。

「朝、体が動かなくて会社に行けなかった…」
「働きたい気持ちはあるのに、求人を見ると胃が痛くなる…」
「このまま働けなかったら、どうやって生きていけばいいんだろう…」

「HSP 働けない」と検索したとき、あなたは今どのあたりにいるでしょうか。

すでに出勤できなくなっている方もいれば、まだ通えてはいるけれど限界が近い方もいると思います。

私はHSPの当事者で、パワハラのあった職場で朝起き上がれなくなり、そこから働けない時期を2度経験しました。

その後はフルタイム勤務に戻り、今は同じ職場で7年目になります。

この記事では「働けなくても甘えではないよ」だけで終わらせず、今の自分が休む段階なのか動く段階なのかを切り分けるところまで一緒に考えていきます。

この記事で分かること

  • 「働きたくない」と「働けない」の違い
  • HSPが働けなくなるまでに積み重なるもの
  • 今が休む段階か動く段階かを見分ける3つのステージ
  • 焦って動いたときに実際に起きたこと
  • 働けなかった私が7年続く職場にたどり着くまでの体験談
目次

「働けない」と感じているHSPに起きていること

HSP女性が朝ベッドから体を起こせず横たわっているイラスト

HSPが感じている同じ「働けない」という中でも、そこに至るまでの道のりは人によって違います。

まず知ってほしい2つのこと

  1. 「働きたくない」と「働けない」は別のもの
  2. 心より先に、体のほうが音を上げることがある

「働きたくない」と「働けない」は別もの

この2つは似ているようで、まったく違う状態だと思っています。

「働きたくない」は、気持ちが向かない状態です。

いっぽうで「働けない」は、気持ちは向いているのに体や心がついてこない状態を指します。

働けない状態にいる方の多くは、むしろ「働かなければ」と思い続けています。

思い続けているのに動けないからこそ、余計に自分を責めてしまうのだと思います。

働きたい気持ちはあるんです。体が動いてくれないだけで…

体のほうが先に音を上げることがあります

私の場合は、心より先に体が限界を伝えてきました。

1社目でパワハラを受けていたときは、まず職場に行くのが怖くなるところから始まりました。

ミスをしたらどうしよう、また怒られるかもしれない。

その不安に一日中とらわれているような感覚でした。

嫌がらせがはっきりしてきてからは、休日にも何もできなくなりました。

何かをしたいという気持ちすら湧かず、「無になりたい」という感覚に近かったです。

笑うことができなくなったので、友達からの遊びの誘いにも応じられなくなっていきました。

そして最後は、朝目が覚めても体を起こすことができなくなり、物理的に会社へ行けなくなりました。

一気に倒れたわけではなく、ちょっとずつ、目に見えて弱っていった感じです。

こんなサインが出ていませんか

  • 出勤前や日曜の夜に、強い不安が押し寄せる
  • 休日に何もできず、何かをしたい気持ちも湧かない
  • 笑えない、感情が動かない感覚がある
  • 食事の味を感じにくい、食欲が落ちている
  • 原因のはっきりしない微熱や胃の痛みが続いている
  • 朝、体を起こすのに時間がかかる

HSPが働けなくなるまでに積み重なる4つのこと

職場でまわりの気配や物音を受け取りすぎて消耗している女性のイラスト

HSPが働けなくなる理由は、ひとつの大きな出来事だけではないことが多いです。

小さな消耗が積み重なって、あるとき動けなくなります。

HSPに積み重なりやすい4つのこと

  1. 気配や刺激を拾い続けて処理が追いつかない
  2. 人から受けたダメージが休日まで残る
  3. ミスへの怖さで常に気を張っている
  4. 回復にかかる時間が人より長い

気配や刺激を拾い続けて処理が追いつかない

HSPは、その場の空気や人の表情を細かく受け取ります。

自分に向けられたものでなくても、機嫌の悪い人の気配は入ってきます。

仕事の内容より、まわりを感じ取り続けることに体力を使っているという感覚に近いです。

人から受けたダメージが休日まで残る

会社で言われた嫌な言葉が、家に帰ってからも頭の中で再生されます。

私も休日に職場の場面が浮かんできて、休んでいるのに休めていない状態が続いていました。

ここが「疲れた」と「働けない」の分かれ目になりやすいところだと思っています。

ミスへの怖さで常に気を張っている

怒られないようにと先回りして気を張っていると、勤務時間のあいだずっと緊張が続きます。

大きなミスをしていない日でも、また何か言われるかもしれないという身構えは抜けません。

実際に怒られている時間より、怒られないように気を配っている時間のほうが、ずっと長くなりがちです。

緊張したままの8時間は、同じ8時間でも消耗の量がまるで違います

回復にかかる時間が人より長い

一晩眠れば戻る人もいれば、数日かかる人もいます。

回復が追いつかないまま次の週が始まると、少しずつマイナスが積み上がっていきます。

とくにHSPは、疲れを取るのに長い時間がかかることも多いと思います。

回復しきれないまま月曜が来る、を繰り返していました…

甘えではないですが、原因の洗い出しは必要です

働き続けるか離れるかの分かれ道で立ち止まって考えるHSP女性のイラスト

「甘えではありません」という言葉は、たしかに救いになります。

ですが、そこで止まってしまうと次の一歩が決まりません。

切り分けたい2つのこと

  1. 気質のせいなのか、職場のせいなのか
  2. 体に出ているサインを見逃していないか

気質のせいなのか、職場のせいなのか

私は長いあいだ「自分が心身ともに弱いから働けない」と思っていました。

ですが振り返ってみると、動けなくなったのは嫌がらせのある職場にいたときです。

それが今の職場では、同じHSPのまま7年も続いています。

原因を気質だけに置いてしまうと、出口がなくなってしまいます。

働けないのは「HSP気質が原因」?
それとも「あの職場だから」?

分けて考えてみてください

  • 気質による部分:刺激に反応しやすい、回復に時間がかかる
  • 職場による部分:嫌がらせがある、相談に取り合ってもらえない、業務量が明らかに多い

体に出ているサインは早めに相談を

医療的な判断はここではできませんが、体験としてお伝えできることがあります。

私は1社目のとき、不調が続いたので受診しました。

そこで薬を処方されたうえで、「休職という手もあるけれど、この状況ならいったん辞めて体調の回復に努めたほうがいい」と言われました。

自分ひとりでは「まだいける」と判断していたので、外から見て客観的な意見をもらえたことは大きかったです。

いっぽうで2社目のときは、事情があって相談できる先がなく、受診しないまま辞めています。

受診したくてもできない状況の方もいると思うので、そこは無理のない範囲で大丈夫です。

体調のつらさが続いているときは、早めに専門機関へ相談することを考えてみてくださいね。

今は休む段階か動く段階か3つのステージで考える

休む段階から動き出す段階へ一段ずつ進もうとする女性のイラスト

ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。

「働けない」と一言でいっても、今すぐ止まるべき段階と、そろそろ動ける段階では、やることが正反対になります。

働けないときの3つのステージ

  1. まず止まる段階
  2. 戻ってくるのを待つ段階
  3. 条件を変えて動き出す段階

ステージ1:まず止まる段階

朝起き上がれない、食事の味がしない、涙が出る。

この段階でやるべきことは、求人を見ることではありません。

ストレスの元から離れることが最優先になります。

私が感情を取り戻せたのは、嫌がらせをしてくる人がいる場から離れて、「自分は今、安全なんだ」と感じられる時間が増えてからでした。

離れないまま回復しようとしても、穴の開いたバケツに水を入れているような状態になってしまいますからね。

ステージ2:戻ってくるのを待つ段階

動けるようになってくると、家事や軽い運動など少しずつできることが増えてきます。

私は、自分で作った料理をおいしいと感じられたことがとてもうれしかったです。

ただ、この段階には落とし穴があります。

少し動けるようになると、焦って動きすぎてしまうことです。

私も「早く動かなきゃ」と頑張った反動で、またぐったりして動けなくなることがありました。

回復は一直線に進まないので、焦ったり急いだりしすぎないほうがうまくいきます。

良くなってきたときこそ、飛ばしすぎに気をつけたいですね

ステージ3:条件を変えて動き出す段階

私が「そろそろいけるかな」と思えたときの状態を並べてみます。

動き出せるサイン

  • 体調の不調が落ち着いてきた
  • 家族や友人と過ごすなかで、気持ちの安定と自信が戻ってきた
  • 求人を見ても、以前のように胃がキリキリしなくなった
  • 「どんな条件なら働けるか」の軸が自分の中で固まってきた

私の場合はじわじわとやる気が出てきた感じで、はっきりとスイッチが切り替わる瞬間は正直なかったです。

「よし、明日から働ける」ではなく、だんだん「いけるかな」に変わっていく感覚でした。

ですから、決定的なきっかけを待たなくても大丈夫です。

動き出すときに気をつけたいこと

窓辺で求人を眺めながらひと息ついている女性のイラスト

次は、ステージ3が近づいてきたときに、実際に私がつまずいた部分をお話しします。

つまずきやすい2つのこと

  1. 焦って探すと大事な条件を見落とす
  2. お金と空白期間の不安に飲まれる

焦って探すと大事な条件を見落とす

私は早く決めたい一心で、急いで求人を探した時期がありました。

そのときは、自分にとって重要なはずの仕事の条件をいくつも見落としていました。

精神的にしんどくて頭が回っていない時期だったので、判断そのものが鈍っていたのだと思います。

無理な面接を受けようとしていたとき、相談した方からこう言われました。

焦ってる?
無理に入社を決めると、その後うまくいかないよ

この一言がなければ、また合わない職場に飛び込んでいたと思います。

HSPは考えたり決断したりするのに人より時間がかかることがあります。

その前提で、時間がかかってもいいから一歩ずつ進めたほうが、結果的に近道でした。

転職の失敗に不安のある場合は、下の記事も参考になると思います↓

お金と空白期間の不安とどう付き合うか

働けない期間の不安で、いちばん重いのがお金だと思います。

私の1年ほどの無職期間は、失業保険と貯金でまかないました。

実家暮らしだったので、その間だけ家に入れる金額を減らしてもらっています。

途中からは職業訓練にも通っていて、朝6時半に起きて夕方帰る、学校のような生活を送っていました。

つらかったのは、周りからの「仕事みつかった?」「次は何の仕事するの?」という言葉です。

悪気がないのは分かっていても、早く決めないのかという圧に感じて、肩身が狭かったです。

働き方に関する悩みがある方は、こちらの記事に参考にしてくださいね↓

働けなかった私が今の職場にたどり着くまで

今の職場で同僚と穏やかに話しながら働くHSP女性のイラスト

最後に、私が仕事に行けなくなって退職してから、その後働けるようになるまで、実際の流れをそのままお伝えします。

たどり着くまでの3つの場面

  1. 会社に行けなくなった日と、辞めるまで
  2. 2度あった働けない期間
  3. 役所のフルタイム勤務で気づいたこと

会社に行けなくなった日と、辞めるまで

朝、体が起こせなくなった日、私は電話で退職の意向を伝えました。

「朝起きたら動けなくなってしまい、会社には行けそうにないので退職させてください」

本店にはパワハラの相談を事前にしていましたが、返ってきたのは「パワハラされるお前が悪い」という言葉でした。

その後、退職届を直接持っていくことになります。

すでに具合が悪く、職場まで行くだけで一苦労でした。

その言葉を言ってきた社長に、自分の手で退職届を渡さなければならない。

目を合わせることもできず、ただ早くその場から立ち去りたかったのを覚えています。

心配してくれる人もいましたが、噂がすぐに広まるような職場だったので、社内の誰とも話したくありませんでした。

会社とやりとりしなくていい方法を知っていたら…

当時の私は、退職代行という選択肢があることを知りませんでした。

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2度あった働けない期間

辞めたあとは、しばらく何もできませんでした。

職業欄に「無職」と書くのが恥ずかしく、世間のキラキラした投稿が多いSNSも意図的に見ないようにしていました。

体調が落ち着いてからは職業訓練に通いましたが、この期間は1年ほど続きました。

そのあと入った2社目でも、少しずつ似た雰囲気になっていきます。

最初は「これくらい1社目で経験済みだ」と気を張っていましたが、嫌な状況が毎日続くことで、だんだん消耗していきました。

胃がキリキリするようになり、食欲が落ちて食事の味がしなくなり、原因のわからない熱も出るようになりました。

そこで「そろそろ辞めないと、前の会社のときと同じになってしまう」と考えて、2社目も離職しています。

2度目の働けない期間は、数か月ほどでした。

一度回復したのにまた働けなくなると、余計に落ち込みますよね…。

ただ、2度目は限界まで壊れる前に離れられたので、回復も早かったです。

役所のフルタイム勤務で気づいたこと

ようやくたどり着いた仕事再開の場は、役所のフルタイム勤務でした。

面接でブランクについては聞かれましたが、確認という程度で深く追及はされませんでした。

応募したときにあったのは、「受かった会社でうまくいかなかったらどうしよう」という怖さでした。

そこは働き始めてみないと分からない部分でもあるので、今悩んでも仕方ないと気持ちを切り替えるようにしました。

正直、最初の1か月はやっぱりキツかったです。

大人数の部署だったこともあり、仕事以前に名前と座席を覚えるだけで精一杯でした(笑)

ただ、先に入っていた職員さんが優しく教えてくれて、部署をまたいで親切にしてくれる人が多かったので、孤独感はありませんでした。

このとき気づいたのは、キツさの正体は勤務時間ではなく、どんな人たちの中で働くかだったということです。

同じ8時間でも、負担が全然違いました!

その後いくつかの職場を経て、今の職場では7年目になります。

HSPが働けないことに関するよくある質問(FAQ)

最後に、HSPが働けないことについてのよくある質問をまとめておきます。

HSPで働けないのは甘えなのでしょうか?

甘えではありません。HSPは刺激や人の感情を受け取りやすく、回復にも時間がかかりやすい気質です。働けない状態は、気質と合わない職場が重なったときに起こりやすくなります。

HSPが働けないとき、まず何をすればよいですか?

ストレスの原因から距離を取ることが優先されます。求人探しや資格の勉強は、体調と気持ちが落ち着いてからでも遅くありません。体の不調が続く場合は、専門機関への相談も検討しましょう。

HSPが働けない期間は、どのくらいが目安ですか?

人によって大きく異なり、決まった目安はありません。数週間で戻る場合もあれば、1年以上かかる場合もあります。回復は一直線には進まないため、良くなった時期に動きすぎて反動が出るケースもあります。

HSPが働けないままブランクが長くなっても再就職できますか?

再就職は可能です。ブランクの長さより、応募先の求める条件と合っているかが見られます。職業訓練など、その期間に取り組んだことを説明できると伝わりやすくなります。

パワハラで働けなくなった場合、退職の連絡は自分でしなければいけませんか?

本人が直接伝えることが難しい場合は、退職代行など第三者に手続きを任せる方法があります。HSPのように相手の反応を受け取りやすい気質の場合、会社とのやりとりを避けたいときの選択肢として利用されています。

まとめ|働けない時期は、限界を教えてくれていた時間

「働けない」と感じている時期は、自分の中の何かが壊れてしまったように思えます。

ですが振り返ってみると、あれは壊れたのではなく、限界を教えてくれていたのだと感じています。

この記事のポイント
  • 今が止まる段階なら、求人より先にストレスの元から離れる
  • 回復は一直線ではないので、良くなった時期こそ動きすぎに注意
  • 求人を見ても胃が痛くならなくなったら、動き出せるサイン
  • 会社に辞めると言い出せないときは、退職代行の活用もおすすめ

最後に、当時の私が言われたかった言葉を書いておきます。

合わない会社がいくつあっても、
最終的に合う会社がたった1社あればいい

結局、入れる会社は基本的に1社です。

短時間から始めても、単発の仕事でスキルを積んでも構いません。

「ここまでの働き方ならできそう」という自分なりのラインをみつけて、あなたに合う職場を探しにいきましょう。

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この記事を書いた人

はじめまして、当ブログを運営している「みなも」です。

HSP気質を持つ会社員として、日々の生活や仕事のなかで感じる生きづらさと向き合いながら過ごしています。

このブログでは、HSPとして感じたこと、気づき、生き方のヒントなどを発信しています。

「今日より、明日がほんのり明るくなりますように」――そんな願いを込めて書いています。

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