「毎日頑張っているのに仕事が遅い…」
「仕事が遅いのは私がダメだから?」
「HSPと仕事の遅さって関係あるの?」
こういった悩みや疑問はありませんか?
特にHSP気質の女性は、丁寧さや感じやすさゆえに、どうしても仕事がスムーズに進まない場面が出てきます。
ですが、それは能力が劣っているからではありません。
特性を理解し、少し工夫を加えるだけで改善できることがたくさんあります。
この記事では、HSP女性ならではの仕事の遅さの原因と、私自身が実際に取り入れて効果を感じた改善方法をご紹介します。
今日からできる改善法を実践することで、仕事のスピードアップが期待できますのでぜひ読んでみてください。
HSPが「仕事が遅い」と感じやすい理由は?
HSPの方が「自分は仕事が遅いのでは…」と感じてしまうのには、実はHSPならではの特性が大きく関わっています。
決して能力が低いからではなく、感じやすさや丁寧さゆえに起こる傾向です。
- スピードよりも丁寧さを優先する
- 周囲の刺激に敏感で集中が途切れやすい
- 気持ちを引きずって切り替えに時間がかかる
- 決断するのに時間がかかる
- 仕事が増えると混乱しがち
- 質の高さを求めすぎる
といった特徴が、結果的に「仕事が遅い」と評価されてしまうことにつながります。
ここからは、HSPが仕事でスピードを出しにくい理由を、一つずつ整理して見ていきましょう。
スピードよりも丁寧さを優先するから

HSPは素早く大量の仕事をこなすよりも、1つの仕事にじっくり取り組む方が得意な傾向にあります。
よく「頭の回転が遅いのでは?」という声も耳にしますが、「広く浅く」より、「狭く深く」掘り下げて考えるタイプであるため、周りからはゆっくりしているように見られがちなのかな?と感じます。
仕事の質はそこそこで、スピーディーに数をさばく人と比べると、必然的にHSPさんが仕事1件あたりにかける時間は長くなります。
仕事にはスピードが求められるものと、質が重視されるものなど、様々な種類がありますから、早いからすごいとか、遅いからダメというのではなく、どちらにも対応できる切り替えが大事です。
ただ、丁寧さを重視し過ぎて締切ギリギリになってしまったり、周囲の人にしわ寄せが行ったりすることで「仕事が遅い」という評価をされることがあります。
周りの刺激に敏感で集中力が削がれてしまうから
HSPさんは自分の周りの環境音や、人の言動に敏感で、オフィスで働いていても様々な刺激を感じやすい傾向にあります。
- しきりに鳴っている電話の音
- 大きくエンターキーを叩く音
- 怒っている人の声や態度
こういった刺激などが要因で、集中力がゴリゴリと削られていきます。
私の場合、そばで誰かがイライラしていたり、物に当たって大きな音を立てたりしていると、動悸がして精神的に消耗しやすくなります。
また、どちらかというと鼻が効く方なので、香水やタバコの匂いが鼻にツーンときて辛いこともありました。
ですが、周りは至って平気そうにしていたので「自分だけ気にしすぎ?変なのかな…」と落ち込んだ経験があります。

HSP特有の感じやすさは、周りになかなか伝えるのが難しいですよね。
「他の人は全然気にしてないよ」
「このくらいのことで仕事に支障がでるの?」
「仕事に集中してないから気になるんじゃない?」
こう言われるのが怖くて、周囲に打ち明けることができませんでした。
気持ちの切り替えが苦手だから
HSPさんは高ぶった気持ちを落ち着けるのに時間がかかるため、仕事でも気持ちを引きずってしまうことがあります。
- 電話対応でクレームを受けた
- 上司からミスを指摘されてお叱りを受けた
- チームメンバーがなぜかイライラしていて自分も焦る
- プレゼンでの緊張がなかなか解けない
このように、仕事では落ち込んだり、神経が張り詰めるような場面が数多くあります。
もう終わったことなのに、繰り返し嫌な場面を思い出して仕事が手につかなかったり、注意力が散漫になったりと悪影響が出ることも。
気分もどんより沈んで、仕事のスピードが遅くなってしまいます。
嫌なことをすぐ忘れられたら苦労しないのですが、HSPの特性上、深く内省しすぎてうまく気持ちを切り替えることが難しいのです。
思慮深く決断や行動に時間がかかるから


HSPさんは1つの仕事を頼まれた時、いろいろなパターンを想定して、こうなったらどうしよう、ああなったらどうしようと考えを巡らせます。
誰かに質問したいことがあっても、
「分からない部分をまとめて聞いたほうが迷惑じゃないよね」
「質問したら仕事できない人って思われない?」
「最後まで資料を読み込んでから聞いたほうがいいかな」
「今〇〇さんが忙しそうだから、後にしたほうがいいかな」
いろいろな考えが頭をよぎり、なかなか即行動に移せない場合があります。
HSPの物事をじっくりと熟考する特性上、仕事において素早く決断することが苦手な人も多いです。
これは、HSPの危機管理能力が高いという傾向も大きく関係しています。
HSPは、足を踏み入れる前に、その状況について綿密に考えます。この能力のおかげで、失敗したり、不運に見舞われたりせずに済みます。一方で、これは、起こりうる危険性について、うじうじといつまでも考えて、行動が遅くなるという欠点にもなります。
出典:「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」(イルセ・サン著)
不安材料をなるべく取り除いてからでないと行動に移せなかったりするので、決断するのに人より多くの時間がかかってしまいます。
深く考えることは仕事の中でも重要な能力ですが、決断や実行が遅れると、結果として仕事が遅くなるというデメリットにも繋がります。
仕事が増えると頭が混乱しやすいから
1つ1つを深く掘り下げた思考が得意なHSPさんは、抱える仕事が増えていくほど思考が追いつかず焦ってしまいます。
今の仕事に丁寧に向き合っている最中、どんどん新しい仕事が降り掛かってくると、あれもこれもどうしよう!と頭が混乱し始めます。
普段から周囲の環境の変化を頭で処理しながら仕事を進めているため、さらにマルチタスク状態になるといっぱいいっぱいです。
またHSPの不安感を感じやすい特性も、仕事のスピードに影響を及ぼします。
「仕事を期日までに仕上げられるかな?」
「やることがいっぱいで時間が足りないかも」
「沢山あって何からやったらいいか分からない」
など、不安な気持ちが先立ってプレッシャーとなり、仕事がうまく進められず遅くなるといったケースがあります。
質を求めすぎて完成が遅くなる


HSPは完璧主義に陥りやすく、100%の形に仕上げてからでないと成果物を提出できないという思いを持っている人が多いです。
8割方できていても、細かい言い回しをしっかり直さないと完成とは言えない!など、自分で仕事の難易度を爆上げしているHSPさんも中にはいます。
時間をかけて中身の濃い資料ができた!と思っても、相手はそこまでの仕上がりを求めていない場合、頑張りが無駄になってしまいます。
HSP女性ならではの仕事が遅くなりやすい3つの要因
HSPの特性に加えて、女性ならではの環境や体のリズムによっても、仕事のスピードに影響が出ることがあります。
ここではHSP女性だからこそ遅くなりやすい要因を下記の3つにまとめました。
- 気配りを求められたり雑務を任されやすい
- 男性より女性の方が落ち込みやすい
- ホルモンバランスや生理周期による集中力の低下
気配りを求められたり雑務を任されやすい


周囲への配慮が得意と言われるHSPですが、女性は特に周囲との橋渡しやコミュニケーションの役割を自然と期待されることがあります。
相手への気配りで精神的な消耗が大きくなると、疲れて業務スピードが遅くなり、普段のパフォーマンスを発揮できない場合も。
さらに、お茶出しやちょっとした消耗品の買い物、いただきもののお菓子配りなど、働く職場によっては女性の方が雑務を任されやすいケースもあるかと思います。
雑務が多いとマルチタスク状態になりやすく、気持ちの切り替えに時間がかかったり、なかなか本来やろうとしていた仕事に手をつけられず、遅れが出てしまいます。
男性と比べて女性の方が落ち込みやすい
女性は男性と比べて、他人と自分を比較して落ち込みやすい傾向があり、こうした性差は心理学的調査や心の健康に関する研究でも明らかになっています。
とくに女性はネガティブな出来事への精神的ダメージが強く、落ち込みを増幅させるコーピング(対処法)をとりがちであることが示唆されています。
参考:広島大学・精神的回復力と落ち込みの研究
加えて、周りの変化や相手の心情に敏感なHSPの特性を踏まえると、HSP気質を持つ女性は、ちょっとした出来事でネガティブに考えてしまったり、落ち込みやすいことが考えられます。
ストレスが仕事のスピード低下につながることも、研究で示されています。
例えば,労働者が職場で強いストレスを受けると,精神的・身体的な不調につながり労働生産性が低下する。
出典:「職場環境とメンタルヘルス」塗師本 彩(広島修道大学准教授)
ホルモンバランスや生理周期による集中力の低下


女性は生理中は痛みやだるさなどの不快感、焦燥感や眠気などを感じやすく、パフォーマンスが低下します。
HSPは特に痛みなどの刺激も感じやすいため、体の不調による影響を強く受けてしまいます。
小さな音やかすかなにおい、わずかな味の差などの五感がするどかったり、場の雰囲気や人の感情、見えない物、痛みや色気などの普通の人が気づきにくい体感覚を感じやすいのもHSPの特徴とされています。
出典:「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?敏感で生きづらさを感じる・・・うまく付き合うためのヒントを解説」健康サイトbyアリナミン製薬
PMSといった女性特有の症状も含めると、男性と比べても心身の不調に悩む時期が多いので、仕事に影響が出やすくなります。
私は痛みや気分の落ち込みなどの症状が出やすく、普段より集中力を保つのが難しかったり、行動するスピードが遅くなる傾向があるように感じます。









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