「経理の仕事に、なんとなく惹かれている。」
「数字を扱う仕事で、落ち着いた環境で働けそう。」
「でもHSPの自分に向いているのかな?」
そう不安に思っているあなたへ。
私はHSP気質を自覚しながら、福祉の仕事と並行して6年間、会社の経理業務を担当してきました。
その経験から感じたのは、経理が向いているかどうかは、性格やスキルだけでなく「どんな環境で働くか」に大きく左右されるということです。
この記事では、下記の3点を未経験の方にも分かりやすくお話します。
- HSP女子が経理に興味を持ったときに知っておいてほしいこと
- HSPに経理が合いやすい理由と、意外と見落とされがちな注意点
- 在宅経理の友人の話から見えた、働き方の選択肢
「経理に挑戦してみたいけれど、自分にできるか不安…」
そんなHSP女子が、仕事選びを考えるヒントになればと思います。
集中できない職場で経理がつらいと感じた理由

経理の仕事というと、「一日中パソコンに向かって、静かに数字を扱う仕事」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
実際、集中できる環境であれば、HSP気質の人にとって取り組みやすい仕事だと感じます。
ただ、どんな職場でもそうとは限りません。
私が経理業務を担当してきた中で、「これはHSPにはつらいかもしれない」と感じたのは、仕事内容そのものではなく、下記のような集中しづらい職場環境でした。
- 集中が途中で断ち切られやすい仕事の進め方
- 経理以外のマルチタスク業務
- 刺激を強く受け取りやすいHSPならではの特性
経理は、数字を正確に扱う仕事です。
そのため、ちょっとしたタスク割り込みや周囲の環境が、思っている以上に負担になることがあります。
ここでは、HSP女子の私の視点から、集中できない職場で経理業務はつらく感じやすい理由をお話しします。
数字を扱う仕事ほど割り込み業務に弱い
経理の仕事は、難しい計算ができるかよりも、途中で集中が途切れないことがとても大切です。
一つひとつの数字を確認しながら、前後のつながりを意識して進めていくため、頭の中で流れを保ったまま作業する必要があります。
そのため、作業の途中で話しかけられたり、電話や来客対応を求められたりすると、どこまで確認したのか分からなくなることがあります。
「ちょっとした声かけだし、別に大したことないでしょ」と思われがちですが、数字を扱っている最中は、その「ちょっと」が思った以上に影響します。
特にHSP気質の人は、周囲の音や気配を敏感に察知しやすいため、割り込みがあるたびに意識がそちらに向いてしまい、元の作業に戻るまでに時間がかかることも多いんです。

数字を数えている途中で話しかけられ、最初から確認し直した経験が何度もあります。
ミスを防ぐためにはやり直すしかないのですが、それが続くと、時間だけでなく気力も消耗してしまいます。
こうしたHSPの特徴は、能力が低いわけではなく、集中して丁寧に取り組もうとする姿勢の裏返しです。
だからこそ、経理の仕事では、集中を妨げられにくい環境かどうかがとても重要になります。
「気にしすぎ」では済まされないHSPの特性
HSP気質の人にとって、周囲の音や空気感を強く感じ取ってしまうのは、性格の問題ではありません。
生まれ持った特性として、HSPは刺激を深く処理しやすい傾向があると言われています。
経理のように、正確さが求められる仕事では、周囲の刺激が多い環境そのものが、大きな負担になることがあります。
集中しようとすればするほど、余計な情報まで拾ってしまい、疲れやすくなってしまうのです。
私自身も、「周りの音を気にしないようにしよう!」と意識すればするほど、かえって神経が張りつめてしまい、仕事が終わるころには謎の疲労感に襲われていました。
こうした状態が続くと、「自分は経理に向いていないのかもしれない」と感じてしまいがちですが、実際には能力や適性とは別のところで消耗しているケースもよくあるんです。
HSP女子が経理の仕事を考えるときは、「自分がどれだけ我慢できるか」ではなく、集中しやすい環境かどうかに目を向けることが、とても大切だと感じています。
それでも経理の仕事そのものはHSPに合っていると感じた理由


ここまで読むと、「やっぱり経理は大変そう…」と感じた方もいるかもしれません。
ですが、私自身が経理の仕事を続けてきて強く感じているのは、つらさの原因は経理の仕事内容そのものではなかったということです。
集中できない環境では消耗しやすい一方で、落ち着いて作業できる状況では、経理はHSP気質の良さが活きやすい仕事だと感じました。
ここからは、私が「それでも経理は合っている」と感じた理由をお伝えします。
違和感や数字のズレに気づきやすい
経理の仕事では、特別に計算が速いことよりも、「いつもと違う感じがする」「なんだかおかしい」という小さな違和感に気づき、正しく処理ができるかどうかが大切になります。
HSP気質の人は、細かな変化やズレに自然と目が向きやすい傾向があります。
仕事中、数字の並びや金額を見ていて、
「この数字、前と少し違う気がするなぁ」
「合計金額は合っているけど、内訳がどこか引っかかる」
と感じたことはありませんか?
こうした感覚は、経理の現場ではとても役立ちます。
実際、ミスや入力漏れは、小さな違和感に気づくことで早めに防げることが多いからです。
私も仕訳や金額を確認している中で、「念のためもう一度見ておこう」と立ち止まったことで、後から大きな修正につながりかねないミスに気づけた経験があります。
何度も確認する姿勢は、「心配性」「慎重すぎる」と思われがちですが、経理の仕事では、正確さを保つための大きな強みとして活かすことができるんです!
未経験のうちは知識や経験に不安を感じるかもしれませんが、こうした違和感に気づける力は、勉強や経験を重ねる中で、しっかり活かせる資質だと感じています。
感情を切り離して淡々と進められる


経理の仕事は、人と関わらないわけではありませんが、日々の業務の多くは、数字や書類と向き合いながら、決まった手順で進めていきます。
そのため、その日の気分や周囲の感情に振り回されにくく、「今はこの作業に集中する」と頭を切り替えやすい仕事だと感じました。
HSP気質の人は、職場の空気や人の感情を敏感に察知しやすい分、雑談や感情のぶつかり合いが多い環境では、知らず知らずのうちに疲れてしまうことがあります。
その点経理の仕事は、
- 数字が合っているか
- 記載情報に漏れがないか
- 期限までに処理できているか
といった客観的な基準がはっきりしているため、感情を切り離して淡々と取り組みやすいメリットがあります。
私も、周囲の雰囲気に気を取られて疲れている日ほど、経理の作業に集中することで、気持ちが落ち着いた経験がありました。
もちろん、忙しい時期や確認が重なる場面では緊張感もありますが、人間関係に常に気を張り続ける仕事と比べると、精神的な消耗は少なく感じるというのが正直な実感です。
人との付き合いや距離感に悩みやすいHSP女子にとって、淡々と進められる時間があることは、働き続けるうえで大きな支えになりますね。
年間スケジュールが見える安心感
経理の仕事には、月末や月初、決算期など、忙しくなりやすいタイミングがあります。
一見すると大変そうに感じるかもしれませんが、これらの時期はあらかじめ分かっていることがほとんどです。
いつ忙しくなり、いつ落ち着くのかが見えやすいのは、先の予定を立てておきたいHSP気質の人にとって、大きな安心材料になります。
私も、月末月初は忙しくなると分かっているため、その前後に余裕を持たせたり、プライベートの予定を調整したりと、心の準備をしながら働くことができていました。
反対に、急なトラブルや予定変更が頻繁に起こる仕事だと、その都度気持ちを切り替える必要があり、精神的に消耗しやすくなります。
経理は、ほとんど決まった流れの中で業務が進むことが多く、「今日は何が起きるんだろう…」と身構え続けなくていい仕事だと感じました。
未経験のうちは覚えることも多いですが、一度流れを理解してしまえば、見通しを持って落ち着いて取り組めるのが経理の大きな特徴です。
HSP女子が経理で消耗しやすいポイント(正直な話)


経理は「静かに黙々とできそう」「人間関係が楽そう」というイメージを持たれがちですが、HSP気質の人が消耗しやすいポイントも確かにあります。
ここでは、未経験から経理を始めたHSPさんが「就職したけど思っていたのと違った…」とならないために、あらかじめ知っておいてほしい点を正直にお話しします。
完璧を求められやすくプレッシャーが大きい
経理の仕事は、ミスが許されにくい仕事です。
数字が1円合わないだけで、原因を突き止める必要があることも珍しくありません。
HSPの人はもともと
- 責任感が強い
- 失敗を引きずりやすい
- 「迷惑をかけたくない」「申し訳ない」という気持ちが強い
という傾向があるため、
「絶対に間違えてはいけない」というプレッシャーに、想像以上に疲れてしまうことがあります。



慣れてくれば失敗は減りますが、最初はミスが怖くて緊張しっ放しでした。
締め切り前のピリピリした空気が辛い
経理には、どうしても忙しくなる時期があります。
- 月末・月初
- 決算期(会社による。3~5月が多い)
- 年末調整(12月~1月頃)
こうしたタイミングでは、普段は和やかな職場でもピリッとした空気になりがちです。
周囲の余裕のなさや、張りつめた雰囲気に敏感なHSPにとっては、仕事そのものの忙しさよりも、場の空気に消耗してしまうこともあります。
過去に私が事務職で勤めていた職場では、声を掛けるタイミングが悪かったようで、経理部署の人に「あとにして!」と怒鳴られてしまったことがありました。
他部署とのやりとりで気を使いすぎてしまう
小さい会社では問題ありませんが、大きな職場での経理業務は、社内のいろいろな部署と関わります。
- 書類の不備を指摘する
- 提出期限を守ってもらうようお願いする
- 相手に数字の確認を何度も行う
こうしたやりとりは、HSPの人にとっては気を遣う場面の連続になりやすいものです。
強く言えない、相手の反応が気になることで、知らないうちにエネルギーを消耗してしまうこともあります。
HSPの私がたどり着いた答え|経理は仕事内容より「環境」


私が集中できない職場で経理の仕事を経験して、いろいろ悩んだ末にたどり着いた結論があります。
それは、経理が向いているかどうかは、仕事内容そのものよりも「どんな環境で働くか」に大きく左右されるということでした。
経理というと、「数字が得意か」「細かい作業が苦じゃないか」といった適性ばかりが注目されがちです。
もちろん、それも大切な要素ではあります。
しかし、HSP気質の私にとってはそれ以上に、
- 経理の仕事にどれだけ集中する時間が確保されているのか
- どれくらい静かな環境で作業できるのか
- 仕事の割り込みがどの程度発生するのか
こうした環境面の影響が想像以上に大きかったです。
実際、仕事内容自体は合っていると感じていたにもかかわらず、環境が合わないだけで、毎日ひどく消耗してしまった経験があります。
逆に言えば、HSPにも環境さえ合えば、未経験でも経理は十分選択肢になりうる仕事だとも思っています。
ここからは、私自身の体験をもとに、経理に興味を持っているHSP女子が注意したい仕事環境のポイントについて、具体的にお話していきます。
集中できる時間を確保できるかが最重要
経理の仕事が負担なくできるかを決める重要ポイントは、まとまった集中時間を確保できるかどうかでした。
経理は、数字を入力したり確認したりと、一見すると単調に見える作業が多い仕事です。
ですが実際は、少しのミスが大きな手戻りにつながるため、高い集中力を長時間保つ必要があります。
HSP気質の人は、周囲の音や動き、人の気配を敏感に拾いやすい傾向があります。
- 人の出入りが多い
- 頻繁に大きな話し声や音が聞こえる
- 常に来客窓口を確認しながら仕事をする
といった環境では、集中しようとしても意識が何度も引き戻されてしまいます。



私自身、「作業自体は嫌いじゃないのに、なぜかすごく疲れる」と感じていました。
振り返ってみると、それは能力の問題ではなく、集中できない環境での仕事が続いていたことが原因だったと思います。
未経験で経理を目指す場合、仕事についていけるかよりも先に、集中できる時間が日常的に取れそうな職場かどうか?を想像してみてください。
経理専任かどうかで消耗度は大きく変わる


HSP女子が経理で消耗しやすいかどうかは、経理の仕事だけに集中できるかで大きく変わります。
未経験から経理を目指すと、「事務職=いろいろな仕事を幅広くやる」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
ですが、HSP気質の人にとっては、兼任がかなりの負担になることがあります。
- 経理をしながら頻繁に電話対応
- 来客対応の合間に仕訳入力(※仕訳:お金の動き記録すること)
- 総務や庶務・現場サポートもまとめて担当
こうした環境では、頭の切り替えが何度も必要になり、集中力が分断されてしまいます。
私も福祉の支援業務と、経理や総務などを兼任していますが、落ち着いて数字に向き合える時間帯は限られています。
そのため、人の出入りが多い午前中ではなく、夕方など静かになる時間に数字を扱う作業を回すなど、ミスを防ぐ工夫が欠かせません。
この経験から感じるのは、「経理が向いていない」のではなく、経理に集中できない働き方だとキツいということです。
未経験で経理を目指すなら、経理専任ポジションか?他業務との兼任が前提か?
この違いを、求人の段階でしっかり確認しておくことをおすすめします。



仕事内容は同じ「経理」でも、働き方次第で消耗度はかなり違いますよ!
同じ経理職でも会社によって別物だった
経理の仕事は、どの会社でも「数字を扱う仕事」という点は共通しています。
ですが実際に働いてみると、会社が変わるだけで、仕事内容も空気感もまったく別物だと感じました。
- 少人数の会社で、経理を一人で幅広く担当するケース
- 役割が細かく分かれ、チームで分担する経理
- 電話や来客対応がほぼないバックオフィス型
- 常に人の出入りがあり、雑音が多い環境
どれも「経理」の仕事ですが、HSP気質の人にとっての負担は大きく異なります。
私が特に強く感じたのは、人に話しかける・話しかけられる頻度の違いでした。
数字を数えている最中に声をかけられると、最初から確認し直す必要が出てきます。
それが一日に何度も続くと、作業量以上に精神的な疲れが積み重なっていきます。
また、経理の部署自体が忙しくピリピリしている職場では、「今、話しかけていいのかな?」と気を遣い続けることになります。
過去には、声をかけるタイミングが悪かっただけで強い言い方をされた経験もあり、それが長く心に残ってしまったこともありました。
こうした経験から、私は「経理が向いていない」のではなく、自分に合わない環境に身を置いていただけだと気づきました。
未経験のHSPさんが経理を目指すなら、仕事内容以上に、「どんな雰囲気の会社で、どんな環境で働くのか」を重視することが大切です。
この視点を持っておくだけで、経理という仕事は現実的で続けやすい選択肢になります。









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