HSPは本音が言えない?涙が出る程つらいあなたへ。“大丈夫”を育てる5つの考え方

HSPは本音が言えない?それでも"大丈夫"を育てる5つの考え方

「本音をうまく言えず、言葉を飲み込んでしまった自分が苦しい。」
「どうして本音を言おうとすると、涙が出てきてうまく話せないの?」

実はそれ、HSPの特性が関係しているかもしれません。

HSPの人は、自分の気持ちをはっきり言語化できなかったり、相手に忖度しすぎて正直な思いが言えないことがあります。

話そうとすると涙が込み上げてきて、言いたかった思いを伝えられない自分を責めてしまう人もいるかもしれません。

この記事では、HSPが本音を言えなかったり、涙が出てしまう理由について解説し、そんな自分の理解を深め、少し心を軽くするこちらの5つの考え方を紹介します。

  • 実は泣いた後の方が気持ちを伝えやすい!?
  • 直接その場で相手に言わなくてもOK
  • そもそも本音を言うほどの相手か考える
  • 人間関係を整理するタイミングだと考える
  • 本音を言う事だけが正解じゃないときもある

人前で何度も涙してきた私の体験をもとに、「大丈夫」と思える気持ちを育てるヒントを綴りました。

目次

HSPが本音を言えない理由とは?

星空の下涙目のHSPの女の子のイラスト

HSPが本音を言えない原因として、下記の4つが考えられます。

  1. 相手を傷つけたくないから
  2. 本音を言って嫌われるのが怖いから
  3. 場の空気を読みすぎてしまうから
  4. 相手に気分良くいてほしいから

相手を傷つけたくないから

HSPは相手の何気ない一言で傷つくこともある、繊細な心の持ち主であることが多いです。

だからこそ、自分の言葉が相手を傷つけてしまわないか注意深く考えてから発言します。

私はこう考えるけど、相手は嫌な気持ちになるかな?
攻撃するつもりはなくても、相手によっては傷つくかも…。

もしも自分の本音で相手が傷つく可能性があるのなら、自分の気持ちを言わず、心にしまっておくのです。

本音を言って嫌われるのが怖いから

HSPさんは、相手から拒絶されたり、嫌われたりすることを極端に恐れています。

相手を大切にしたいという気持ちが強く表れている証拠ですが、それ故自分が本音を言って相手に嫌われるのではないか?とビクビクしてしまいます。

またどちらかというと自尊心が低く、「私の意見なんて…」と自分を過小評価しがちなので、意識せずとも相手に好かれようとしたり、嫌われないような行動を取ったりするのです。

自信がなく、自分自身を好きになれない状態だと、相手から嫌われたら終わりだと考えてしまいますよね。

自信の無さから「相手に嫌われないように」と必死になっちゃうんですね。

こうした心理から、HSPは相手から嫌われるかもしれない「本音を言う」というリスクある行動を避けようとします。

場の空気を読みすぎてしまうから

相手の顔色を窺うHSPの女の子のイラスト

HSPは相手の反応を敏感に感じ取る能力が高いため、その場の雰囲気やムードを乱さないように、発言や行動には人一倍気を使います。

複数で話していても、怪訝そうな顔をしたり、ちょっと傷ついたような反応をした人に気付き、

「さっきの言葉、〇〇ちゃんにはショックで嫌だったんだね」
「失恋した後だし、仲の良い友達でも今その話は聞きたくないよね」
「✕✕さんと△△さん、お互いにピリピリし始めてるな…」

などと、色々な思考を巡らせています。

自分が思うように自由に話したり、振る舞ったりすることで、相手の気分を損ねたり、嫌な気持ちにさせたりしないか常に考えるので、日頃から本音を言うことが難しいのです。

またHSPは、争いやいさかいの現場にいることがとても苦手です。

自分と相手以外にも、一緒にいる友だち同士の不和が起きないよう、自分の意見を後回しにしてバランス調整・フォロー役に回っていた経験もあるのではないでしょうか?

相手に気分良くいてほしいから

あなたは相手に話を合わせすぎて、自分の思いを伝えられなかったことはありますか?

HSPは、相手と良好な関係を築くことや、楽しく会話ができる雰囲気を重視しています。

相手が一番気持ちよく話せる流れを作ろうと無意識に動いてしまい、それが自分の本音と異なる場合、自分の気持ちを封印して、相手優先で話を合わせてしまうことがあります。

意見がぶつかって、相手が面白くなさそうな顔をしたり、気まずい雰囲気になるよりだったら、自分の本音と違っても、その場の雰囲気が壊れない発言をしようと考えるのですね。

私の場合、少し目上の人には自動で会話を合わせるモードが発動しやすくなります。

多少は本音を言いたいのに、相手に失礼がないように!と考えすぎて、自分でも相手に合わせるのを止められなくなるんです…。

HSPが本音を言おうとすると涙が出てしまうのはなぜ?

胸に手を当て涙を流すHSPの女の子のイラスト

次は、本音を言おうとすると涙が出てきてしまう…といった状況がなぜ起きるのか、科学的な情報をもとに下の4点を説明していきます。

  1. 緊張やストレスを緩める防衛本能だから
  2. HSPは感情に強く反応するから
  3. 記憶と結びついた感情が呼び起こされるから
  4. 言葉以外の手段で相手の共感を引き出そうとするから

緊張やストレスを緩める防衛本能だから

普段から自分の感情をストレートに出すことが苦手なHSPは、日々感じたことや考えたことを口に出さず心にしまい込むことが多くあります。

これが繰り返されると、少しずつ、自分へのストレスとなって積み重なっていきます。

溜め込むことが日常になっている分、いざ本音を言おうとすると、とても緊張しますよね。

いろいろな気持ちが頭の中を駆け巡り、伝えようとしたことが涙となって流れ出てくるような感覚です。

この現象はHSPだけに起こることではありませんが、高ぶった感情やストレスを解放するための手段で、「カタルシス」とも呼ばれていますね。

カタルシス効果を得られる代表的な例には、対話がありますが 抑えていた気持ちを発散する他の方法に「涙を流すこと」もあります。大人になるにつれて、「涙を流すのは恥ずかしいこと」という認識がうまれ、感動してもその気持ちにブレーキをかけてしまうことがあります。
「涙を流すこと」は抑えていた気持ちを一気に吐き出せるため、ストレス解消にもつながるのです。特に、涙を流すことで副交感神経が優位になり、リラックスできることがわかっています。

出典:「カタルシス効果とは?心理学的な意味とメリットを分かりやすく解説」ひだまりこころクリニック-名駅エスカ院-

本音を言わなかったり、我慢を続けている状態が続くと、心には大きな負荷がかかります。

感情を解放して緊張やストレスを解きほぐすため、脳が「涙を流してリラックスしてね~」という指示を出しているんです。

現代社会の中では、

人前で泣く=恥ずかしい、いけないこと

という考えが広まっていますが、人間の体の仕組みとしては、ごく当たり前に備わった防衛本能だったんですね。

HSPは感情に強く反応するから

月の下で涙を流すHSPの女の子のイラスト

人間の脳には、感情が揺さぶられたときに涙を流すシステムが組み込まれています。

最後の3つ目が、感動した時などに流す「情動の涙」です。さっき話した2つの涙は生理的な現象だから動物も流すけど、この涙は喜怒哀楽といった心が動いた時に流れるもの。自分の中に湧き上がった感情による涙と、相手の気持ちに共感して流す涙があって、人間しか流さない涙なんです。

出典:「涙もろい人とそうでない人の違いは?泣きのメカニズムを脳科学者に聞いた!」Lidea公式サイト

相手の感情に対する共感だけでなく、自分の中で生まれた感情に対しても、涙は出てくるんですね。

本音を言う時、頭の中で一生懸命考えたことや、複雑な気持ちがぐるぐる渦を巻いて、涙が感情と共に出てくるような経験をしたことはないでしょうか。

中でもHSPは、感情に対する共感能力が高く、心の奥でその気持を感じ、深く受け止めます。

自分自身のことを本音として正直に話す時も、感情が激しく動かされることで、涙が一緒に溢れ出てきてしまいます。

記憶と結びついた感情が呼び起こされるから

本音を言う場面では、過去の体験に基づいた出来事から話をすることもあるかと思います。

その時、関連した過去の記憶が呼び起こされて、その時の辛い感情や悲しい気持ちが、涙となって出てくる場合があります。

臨床心理士である武藤清栄先生のお話です

映画を観たときに限らず、例えば別れた恋人がよくおにぎりをつくってくれたとしたら、コンビニのおにぎりを見ただけでも目頭が熱くなったりします。扁桃体で生じた感情が記憶にフィードバックして前頭前野に統合され、複雑な感情をもたらすのです。 もし「なぜここで私は泣くのだろう?」と思うときは、実はその感情が自分でも気づいていない心の傷に結びついている可能性があります。

出典:「涙の数だけストレス解消!この春は思いっきり泣いてスッキリ!」養命酒製造株式会社公式サイト

なぜかわからないけど涙が出てきてしまう…といった現象は、多くの人が経験したことがあるでしょう。

自分では理由がわからなくても、脳の中では過去の出来事を思い出し、感情が揺さぶられ泣いてしまうのかもしれません。

言葉以外の手段で相手の共感を引き出そうとするから

相手とのコミュニケーションの中で、涙を流すことは言葉以外の非言語的コミュニケーションの一種と言われています。

普段本音をうまく言えないHSPにとって、言語的なコミュニケーションだけで伝えるというのは難易度が高いもの。

人は、言葉だけではうまくコミュニケーションが取れないかも…と感じた場合、表情や声、涙といった非言語的な方法も活用して、相手に気持ちを伝えようとします。

精神科医の樺沢紫苑(かばさわ しおん)先生も動画の中で、

全然言えなかったと思うかもしれないけど、雰囲気や態度で十分伝わっていますので、そんなに悲観しなくてもいいと思います。

と発言されていますね。

また涙には、相手の共感や支援を得られやすいといった効果もあるそうです。

感情的な泣きは、個人の感情経験にとって重要なだけでなく、コミュニケーションにおいて強力な対人シグナルとして働き、他者からサポートを引き出す社会的な機能を有する(Cornelius & Labott, 2001)。

出典:「泣き行動に意図性を感じるとサポート意図は抑制される」(安原彰子,竹原卓真)J-STAGE公式サイト

言葉以外でも、相手から共感を持たれやすくするために備わった、人間のコミュニケーション手段だったんですね。

脳生理学者・医師である有田秀穂先生のお話です

泣く、というのはとんでもない状況なんですね。「目から水が出る」もそうですし、「顔がくちゃくちゃになる」「声が裏返る」と、普段とは全然違う、緊急事態だということが、ぱっと見て分かる状態です。自分の頭の中がとんでもない状態になっているということを周囲に示すために、こういう機能が備わったのではないでしょうか。

出典:「【俺はググらない】泣くのは脳からの指令…有田秀穂さん」讀賣新聞オンライン

特に、言葉にして本当の思いを伝えるのが難しいHSPは、涙の力を借りて気持ちや状況を伝えようとしているのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

はじめまして、当ブログを運営している「みなも」です。

HSP気質を持つ会社員として、日々の生活や仕事のなかで感じる生きづらさと向き合いながら過ごしています。

このブログでは、HSPとして感じたこと、気づき、生き方のヒントなどを発信しています。

「今日より、明日がほんのり明るくなりますように」――そんな願いを込めて書いています。

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